コラーゲンを主体とした化粧品メーカー「ドクターシーラボ」、ネット通販大手「ネットプライス」などの経営トップに就任し、驚異的な業績を上げて株式上場に関わった池本克之氏。プロフェッショナルリーダーとして名を馳せる池本氏の成功法則は現場で体得した「人を見極め、動かし、育てる法則」だったという。人材で悩む中小企業経営に役立つその法則の全貌をさっそく伺った。
経営情報マガジン「社長25h」 更新:2008.12.02(火)
コラーゲンを主体とした化粧品メーカー「ドクターシーラボ」、ネット通販大手「ネットプライス」などの経営トップに就任し、驚異的な業績を上げて株式上場に関わった池本克之氏。プロフェッショナルリーダーとして名を馳せる池本氏の成功法則は現場で体得した「人を見極め、動かし、育てる法則」だったという。人材で悩む中小企業経営に役立つその法則の全貌をさっそく伺った。
社員一人ひとりの考え方やポテンシャルをしっかり見極めて、つかんでおくということです。私が新しい組織に入って、最初にやることは「チーム作り」です。そこにいる人たちでベストなチームを作る。そのために人を見極めるということです。
自分と相手は違うという認識を持つことです。よく経営トップに話を聞くと「うちの社員はちっとも動かない」と嘆く人がいます。しかし、『うちの社員』と十把ひとからげに社員を考えていること自体に原因があると思います。人間は一人ひとり違います。社員一人ひとりの幸せの基準も違う。当然、自分とも違います。相手を正しく見極めるためには、まず、「自分と違う」という認識を持っておくことが大事です。
自分の将来に対する考え方です。私が社員との面談で聞くのは、大きく分けて次の3点です。
①現在の仕事
②その仕事の課題点
③将来その仕事をどうするか、自分はどうなりたいか
なかでも重要視しているのは、「将来」のことです。将来どうなりたいのか、どんな夢を持っているのか。その会話から私は次の3つのことを見ています
①「将来設計」ができているか
②明確な「目標」があるか
③その目標から逆算して「今やるべきこと」が明確になっているか?
本当に伸びていく人材は、将来、自分はこうありたいという明確な目標を持ち、本気でそれを達成したいと思っている人です。目標がはっきりしている人は、学ぼう、覚えよう、成長しようという意識が高い。こういう人は自分から動いて仕事をしてくれるので会社にとってもメリットが大きいわけです。
短期的な話に終始しますね。たとえば、「今年はとにかく全力で仕事をして、みんなに信頼されるようになりたい」とか「頑張って仕事を覚えて、3年以内にプロジェクト・リーダーになりたい」などです。
それ自体に問題はありませんが、さらにその先の目標設定を明確にすることで、その人のポテンシャルが日々向上するのです。それをアドバイスし、理解してもらい実行するところまで一緒に考えることがリーダーの仕事です。会社の基礎体力を伸ばす源泉になるわけです。
社員の目標実現に対して会社として協力できることを明らかにすることです。私は経営トップの仕事というのは、究極的には社員の幸せを追求することだと思っています。具体的には、会社として、その人が考えている将来の目標を実現するためにどのような協力を提供できるかを一緒に考えます。もちろん、会社が協力できることもあるし、できないこともあります。たとえば、今すぐ起業したいと考えている社員に対して、無理やり引きとめたりすることは、社員の幸せを妨害することにしかなりません。会社にいることで不幸せになってしまうのであれば、起業を応援するという選択肢もあることを話します。
たとえば、小さな会社のトップ営業マンが会社を辞めて起業したいと思っているとしましょう。そのために売り上げが5割減ってしまうかもしれなくても、私はその人の意思を尊重すると思います。なぜなら、本人はその会社にいることが苦痛だからです。社員が幸せになるための環境を整えること。これは経営トップの義務だと私は思っています
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株式会社イメージング 代表取締役
池本克之(いけもと かつゆき)氏
1965年兵庫県生まれ。ノンバンク等に勤務の後、マーケティング会社を設立し、通販ビジネスに経営参画する。2001年ドクターシーラボ代表取締役に就任。2003年ジャスダックに店頭公開させる。2004年3月、株式会社ネットプライス執行役員に就任、同年7月の東証マザーズ株式公開に立ち会う。2008年10月から株式会社イメージング代表取締役に就任。


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