2009年がスタートした。皆さんはこの年末年始をどのように過ごしたのだろうか。新年を迎えると誰でも「今年はこれをやりたい」と大なり小なり決断するものだ。ただ、この決断がどのような影響を及ぼすかまで考えている人は少ないのでは。一つだけ確実に言えるのは「あいまいな決断からは、あいまいな結果しか生まれない」ということだ。(この記事は、「25時間戦う!!社長の"黒字経営"マガジン『社長25h』2009年1月号に掲載された記事の一部をBSL会員向けに再掲載したものです。)
経営情報マガジン「社長25h」 更新:2009.01.19(月)
2009年がスタートした。皆さんはこの年末年始をどのように過ごしたのだろうか。新年を迎えると誰でも「今年はこれをやりたい」と大なり小なり決断するものだ。ただ、この決断がどのような影響を及ぼすかまで考えている人は少ないのでは。一つだけ確実に言えるのは「あいまいな決断からは、あいまいな結果しか生まれない」ということだ。(この記事は、「25時間戦う!!社長の"黒字経営"マガジン『社長25h』2009年1月号に掲載された記事の一部をBSL会員向けに再掲載したものです。)
あいまいな決断からは、あいまいな結果しか生まれない。この「あいまいな決断」とは何か。それは「いつまでに」「何を」「どれだけ」といった具体的な数量に落とし込まずに、漠然と決めた行動をずるずると先延ばししているケースを指す。
では、なぜ決断を先延ばしにするのか。決断による短期的な痛みを避けるためだ。 例えば、大企業のいわば「雇われ社長」を考えてみよう。自分が社長に就いているときは、マイナスの部分から目をそらして表に出さず、処理を先送りするというケースがよく見受けられる。そうすると、積もりに積もった負の遺産がどこかで露呈し、会社はたちまち崩壊する。これまでの有名企業の不祥事は、このようなメカニズムで起きているような気がしてならない。 まったく同様のことが現在の政局にもいえる。抜本的に問題を解決する決断をしないで、有権者にとって聞き心地のよいビジョンを掲げて、決断をするパフォーマンスは見せるものの、本質的な決断は全然していないとしか私には思えない。
個人レベルの簡単な例を示すと、日ごろの暴飲暴食がたたって生活習慣病を患っている人がいるとする。一方で、健康な体を取り戻すことには意欲的で、健康食品、健康グッズには沢山のお金を惜しまない。こんな人は健康を手にするに値しない。 「今日は酒を飲まず休肝日にしよう」というような、自分の欲望を犠牲にすることを何一つせずに、ずるずると暴飲暴食していると、いつか必ず致命的な大病にかかる。つまり「今日は酒を飲まない」という決断から生じる「酒を飲めない」という短期的な痛みを避けることで、長期的には大病という致命的な痛みを被ることになるのだ。
これらの話は中小企業でも同じこと。この記事を読んでいる中小企業の社長は、年末年始をどう過ごし、新年を迎えてどのような決断をしたのだろうか。
いい決断ができる人の条件の一つに「自己評価ができる」がある。私は年末になると「今年できたこと」と「できなかったこと」を5つずつ紙に書いている。お客さまや知人にも「できたこと」と「できなかったこと」を聞くことがあるのだが、すらすらと答えられる人は非常に少ない。 それはなぜか。目標がないからだ。目標がないと、自分がとった行動がよかったのか悪かったのか、きちんと評価ができない。 中小企業の社長なら、個人目標のほかに会社の目標も掲げよう。
次の12の質問に答えていただきたい。
質問に答えることによって12の明確、定量的、具体的な目標できるはずである。これらの目標を掲げることを、決断してみよう。
特に、「自分自身はいつまで社長を続けるか」「自分自身の貴重な時間をどれだけビジネスに投資するか」は、実は大切だったりする。
社長の重要任務の一つに「会社を売ること」がある。いつでも第三者に売れる=社長が不在でも機能するような体制をつくり上げると、会社は進化するからだ。例えば「5年後まで社長をする」という決断は「5年後には会社が第三者に売れる状態まで成長している」という決断を意味するのだ。
これに付随するのが「自分自身の貴重な時間をどれだけビジネスに投資するか」という決断。一般的に中小企業の社長は、土日も関係なく会社のことが気になって仕方ないという人が多い。そのため突然倒れたり、亡くなってしまうケースも目に付く。
私を含め、すべての人間に共通していることは何か。それは「いつか死ぬ」ということだ。貴重な時間をどれだけビジネスに投資するかを決断し、仕事にメリハリをつけて、その一方でプライベートも楽しむことをおすすめしたい。
最後に、ぜひやってほしいこととして、社長は自分をほめてみることを提案する。 目標を達成したら、旅行に行くなり、高級なワインを空けるなり、豪華な食事をするなり、自分にごほうびを与えてみよう。社長をほめることができるのは、社長自身しかいないのだから。
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『目的が明確なら方法はいくつもある。
「もう駄目だ」と言う前に、
そもそもあなたのビジネスの目的は本当に明確になっているか。』
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㈱アックスコンサルティング 代表取締役
広瀬 元義
"黒字経営を実現する会計事務所の会"FANアライアンスを主宰。また、中小企業や会計事務所の経営コンサルティング、Webコンサルティング、出版事業等を手掛けている。著書は2007年年間総合19位(「日経ビジネス」調べ)の『イン・ザ・ブラック』(あさ出版)をはじめ、多数執筆。


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