アテイン株式会社 代表取締役社長 本多成人氏が語る黒字経営のポイント その1
経営情報マガジン「社長25h」
更新:2009.01.28(水)
CD・DVD制作サービス、映像制作サービスを中心に業務を展開する、アテイン株式会社。1992年に創業して以来、2期目以降、ずっと黒字を計上し続けてきた。近年では、企業研修のDVD映像コンテンツ「e-ラーニング」や携帯端末で閲覧できる動画マニュアルなどを開発し、業務を多岐に広げている。黒字経営の秘訣は「外部環境に対する環境適応」だと語る同社代表取締役社長、本多成人氏に、黒字経営のポイントと中小企業の生き残り策について聞いた。(この記事は、「25時間戦う!!社長の"黒字経営"マガジン『社長25h』2008年10月号に掲載された記事の一部をBSL会員向けに再掲載したものです。)
黒字経営のポイント その1「世の中青くなれば、自分も青くなる。環境に合わせて業務を変えるのがカギ」
─ 御社は2期目以降、2007年度まで黒字計上を続けてきました。その原動力を教えてください。
当社の創業からの経営理念である「環境適応」という考え方に理由があると思います。当社の事業は創業以来、さまざまな事業を手がけてきました。創業はマウスパッドの輸入販売業からスタートし、次いでCD-ROMの制作、ゲームソフトの輸入販売、DVD制作、e-ラーニング事業、携帯電話での動画マニュアル制作など外部環境に適応して、事業をさまざまに変化させて経営を行って来ました。
─ 一部上場企業から官公庁まで日本中のほとんどの会社が顧客だったというCD-ROM制作事業はどうスタートしたのですか?
当時、IBMやアップルコンピューターの経営陣が、盛んに「これからはマルチメディアの時代」だと叫んでいました。新聞を読んでいたらアップル社がパソコンにCD-ROMドライブを搭載するというニュースが掲載されていました。私はそれを見て、今後のパソコンには必ずCD-ROMが搭載されると考えました。
たまたま読んでいた雑誌にアメリカにパソコンでCD-ROMにデータを書き込む機材が販売されているのを読んで、早速渡米。300万円で機材を購入し、CD-ROM制作請負を始めました。
─ 将来の需要を見込んで先行投資したんですね
そうです。1993年にスタートしたときは月100枚程度の受注でとても採算に合わなかったのですが、CD-ROMドライブを搭載したパソコンが官公庁や企業に普及されていくにつれ、受注は大幅に伸びていきました。97年には毎月2000枚もの受注が舞い込んできました。売上高も95年には2億円、97年には5億円と倍々ゲームで伸びていきました。
─ CD-ROMでの成功後、ゲームソフトの輸入販売も手掛けたと聞きました。
その通りです。ハードであるパソコンが普及したことで、今度はソフトの時代が来ると考えたわけです。
最初に輸入販売に成功したのが「マラソン」というマッキントッシュコンピューターで楽しめる3Dシューティングゲームです。
アメリカのベンチャー企業が開発した作品で開発当初は人気がなかったのですが、その後、アメリカのマックワールドで賞を取った後に爆発的な人気が出ました。幸いにも私はその前に日本語版の契約をしました。おかげで日本でも空前の大ヒットになり、雑誌の人気ランキングでは、一部上場企業の光栄(現・コーエー)のゲームソフト「信長の野望」を上回る売れ行きを記録しました。
(外部環境に応じて内部環境を変える秘訣とは?
アテイン株式会社 代表取締役社長本多成人氏が語る
黒字経営のポイントその2へ続く)
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プロフィール
アテイン株式会社 代表取締役社長
本多成人(ほんだ しげと)氏
福島県二本松市出身。1979年に産業能率大学短期大学情報処理学部を卒業後、当時、パソコン卸で有名だった、東証二部上場企業のカテナに入社。営業部部長などを歴任し、92年3月に同社を退社。同年4月に、マウスパッドの輸出入販売を中心に行うアテイン株式会社を設立。現在は、創業時からの事業であるCD・DVD制作サービスに加え映像制作サービス、アウトソーシング受託サービスなども手掛けている。
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