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株式会社ぱど代表取締役社長 倉橋 泰氏が考える黒字経営 5つのポイント その1

経営情報マガジン「社長25h」 更新:2009.02.23(月)

株式会社ぱど  代表取締役社長倉橋 泰氏

ギネスブックにも認定されている「フリーペーパー発行部数世界一」の記録を誇る「ぱど」。1987年の創業から約20年。倉橋泰代表取締役社長は「いつも土壇場、常に修羅場、まさに正念場」とこれまでを振り返る。土壇場、修羅場、正念場になる基準は何か。もちろん「利益が出ているか=黒字化」にほかならない。「ぱど」の発刊から上場して現在に至るまでに得た経営上の気づきについて、倉橋氏に話を聞いた。 (この記事は、「25時間戦う!!社長の"黒字経営"マガジン『社長25h』2008年9月号に掲載された記事の一部をBSL会員向けに再掲載したものです。)

株式会社ぱど 代表取締役社長倉橋 泰氏が考える黒字経営5つのポイント その1
「事業を何が何でもやりたかったら ときには思い切った行動をとれ!」

─これまでの社長業を一言で表すと?

「いつも土壇場、常に修羅場、まさに正念場」。これに尽きますね。親しい人からこう評されたんですよ。

─「土壇場、修羅場、正念場」と感じる基準とはどこにありますか?

当然、利益が出ているか=黒字になっているかが大きな基準です。フリーペーパー事業もビジネスです。赤字になると土壇場で打開策を考え、修羅場をくぐり抜け、正念場を迎えなければいけません。これまで何度となく迎えましたよ。

─「土壇場、修羅場、正念場」と感じる基準とはどこにありますか?

荏原製作所に籍のあった1983年、アメリカに駐在していたときの話です。職場のホワイトカラー40人のうち、新聞を購読していたのは、たったの8人しかいませんでした。当時の私にとってはカルチャーショックでしたね。 アメリカ人は合理的な人種です。ニュースはテレビでわかるので「情報はタダ」という認識が根づいていました。新聞の社会的存在理由が揺らいでいると思いましたね。日本でもいずれ同じような現象が起きると考えましたよ。

─そこで、フリーペーパーに興味を持たれたわけですね。

ロサンゼルスには「ペニーセーバー」というフリーペーパーがあります。166もの配布エリアに250万部を発行しており「新聞が形を変えるならこれだ!」と感じました。  新聞がなくなったら、折込チラシはどうなるのか。そこで、新聞販売店に変わる配布組織を持っていると、大きなビジネスチャンスがあると考えたのです。

─いくらフリーペーパーに魅力を感じても、荏原製作所さんは機械メーカーですよね。それでもビジネスにしたいと考えたのですか?

帰国した85年はプラザ合意で円高が進み、輸出産業は大打撃を受けました。荏原製作所も主力工場の生産ラインが止まり、仕事がなくなりました。  そこで何か新しいことをやらなければということで、新規事業の一部を任されたわけです。そこで、フリーペーパー事業の企画を出しました。偶然のタイミングでしたね。

─そこからどう立ち上げにこぎつけたのですか?

私もいい加減に業を煮やし、副社長と話す機会があったときに「ヤルならヤル、ヤラナイならヤラナイとはっきりしてください!」と噛み付きました。そうしたら「社長にプレゼンしてみろ」と言われましたね。 プレゼンの際、なじみの役員には「反対しないでくださいね」と根回ししておいたのですが、最終的に賛成少数、反対ゼロ、保留多数という結果に。社長と副社長からOKが出たので、なんとか事業が立ち上がったというわけです。

(なんとか立ち上げたフリーペーパー事業。しかし、発刊後の苦労が絶えずに赤字のプレッシャーに襲われる倉橋 泰氏。そんな状況を打開した考え方とは?株式会社ぱど 代表取締役社長倉橋 泰氏が考える黒字経営5つのポイント その2へ続く)

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プロフィール

株式会社ぱど  代表取締役社長倉橋 泰氏

株式会社ぱど 代表取締役社長  
倉橋 泰氏(くらはし ひろし)
1977年、(株)荏原製作所に入社。85年、荏原製作所内に社内ベンチャーとして「ぱど準備室」を開設。1987年8月に(株)ぱどを設立、同年10月に情報誌「ぱど」創刊。92年6月にMBOにより代表取締役社長に就任。2001年には発行部数1000万部を達成し、フリーペーパー業界で発行部数世界一となりギネスブックに登録。01年ナスダック・ジャパン(現 ヘラクレス)へ上場。

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